自毛植毛Q&A

 

 

手術にあたって

カウンセリングでは何を行うのですか?
専門の医師が毛髪のメカニズムや自毛植毛の手術内容について、患者様がご理解いただけるよう詳しくご説明します。また患者様の頭髪の状態を診断し、どのようにされたいのかご希望やスケジュールをお聞きした上で適切なプラン、デザインを医師がご提案します。
手術の前に何かしておいたほうがいいことはありますか?
後頭部から耳の上ぐらいまでの範囲の髪を、できれば2cm以上の長さに伸ばしておいていただけると、手術当日から自分の髪でドナーの傷を隠すことができます。また手術前日には必ず洗髪をし、飲酒を控えて十分な睡眠をとってください。
不自然になりませんか?
単一植毛システムによる植毛では、不自然さを作り出すことの方がむしろ難しいといえます。ご自分の毛髪を使用しますから、色調はまったく自分の毛と同じ色ですし、一本ずつ(ひとつの毛穴から二本出ているものは、そのままの状態で使用する)植えるわけですから、額の生え際も田植えのようにはならず、ごく自然に仕上がります。
カツラを使用していても、単一植毛手術を受けられますか?
大丈夫です。カツラの場合はどうしても生え際が不自然になってしまいます。生え際の部分に植毛するだけでも自然な感じになりますし、種類によってはカツラを使用しながら、何回かに分けて少しずつ植毛していくことも可能です。
単一植毛システムによる手術は、白髪や天然パーマでも受けられますか?
後頭部に、移植に必要な量を取っても大丈夫なだけの髪が生えていれば、白髪でもちぢれ毛でも全く問題はありません。
傷跡にも植毛できますか?
傷の周囲に自毛を植毛することは、傷自体を目立たなくするばかりではなく、生え際をごく自然な見栄えにする効果もあります。
眉毛や陰毛など頭皮以外の植毛もできるのですか?
もちろん眉毛などもご自分の頭髪を用いて植毛することができます。そもそも単一植毛は、病気や傷跡などで無毛化した部分、薄くなってしまった部分に植毛することから始まったものなので、安心して受けられます。
女性でもできますか?
はい。もちろん受けられます。ご相談下さい。
手術を受けられないことがありますか?
事前の血液検査では、貧血の有無、B型・C型肝炎を含む肝機能、エイズや梅毒などの感染症がないかを中心に調べます。結果によっては受けられません。糖尿病や腎臓疾患などがある場合は、状態によって判断しています。また、健康体であっても移植する毛がない人は、残念ながら受けられません。
現在、人工毛で植毛をしていますが、その場合は?
人工毛の残り具合や皮フの状態などのトラブルがあるかどうか診断させていただきます。
M字型のハゲを徐々に修正することはできますか?
まったく問題ありません。単一植毛手術は、何回かに分けて少しずつ増量していくこともできますし、毎回、不自然にならないようデザインを確認していきながら植毛していきますので、ラインや密度も希望どおりの仕上がりにすることができます。
夏でも自毛植毛はできますか?
どの季節にかかわらず自毛植毛は可能です。患者様のスケジュールに合わせて行えますのでご安心下さい。
年齢制限はありますか?
年齢制限はありません。手術を受けられる状態の健康な方であればどなたでも可能です。80代の患者様も少なくありません。

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手術について

通院回数は?
手術当日は、カウンセリング・手術・抜糸の3回ですが、遠方の方はその限りではありません。
手術当日の準備は?
前開きのシャツや大きめの服など、脱ぐときに頭部に負担のかからない服装でいらしてください。また、ゆったりとした帽子かバンダナをご用意ください。コンタクトレンズや入れ歯の着用をされている方、常用薬のある方は医師に申し出てください。
手術の時間はどのくらいかかりますか?
本数にもよりますが、1,000本で3〜4時間です。帰宅時に包帯はいりません。しばらくお休みいただいて帰ることも出来るのでご安心下さい。
全身麻酔ですか?静脈麻酔ですか?部分麻酔ですか?
全身麻酔は入院が必要になりますし、静脈麻酔は手術中の経過をご本人が確認できなくなってしまいますので、使用しません。単一植毛手術は、全身麻酔や静脈麻酔が必要なほど、大がかりな手術ではありませんので、部分麻酔で行います。手術の途中でデザインを確認したり、手術後、しばらく休憩をとるだけで帰宅できるのも、部分麻酔だから可能なのです。

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アフターについて

手術後は、どのような事に注意したらよいのですか?
手術後の注意点として最も大切なのは、植毛部分をそっとしておくことです。植毛手術が大成功であっても、植えた毛が確実に生着するまでにはある程度の時間が必要です。生着前に引っ張ったり、ゴシゴシ掻いたり、シャンプーしたりすれば抜けてしまいます。術後の10日間を大事にしていただければ95パーセント以上の毛が生着します。生着しさえすれば、以後数十年、髪を生き続けさせることができるわけですから、この点だけは十分に注意し、ガマンして下さい。
どのくらいで自然に生えそろうことができますか?
20〜40代に多く見られる傾向ですが、毛を植えた部分は2週間〜3カ月の間に一度休止期に入り、その約80%が抜け落ちる場合があります。しかしこれは一時的なもので毛包組織は生きていますので4〜5ヶ月後には通常通り発毛し、育ち伸びます。50代以上の方にはこのような症例は少なく、3〜4ヶ月移植毛は成長せずに、その後次第に伸びていくかたちになります。多くの患者様は自然に生えそろったと実感されるまでは半年から1年後ほどかかることが多いようです。
生えそろうまでカツラを着用することは可能ですか?
クリップやテープが植毛箇所にあたらなければ、手術当日から使用が可能です。ただし、患者様の状態やカツラの種類によっても異なりますので医師にご相談下さい。
植毛した部分にニキビができやすいと聞いたのですが大丈夫ですか?
確かに術後1ヶ月頃から、3〜4ヶ月後まで発毛の時期に、植毛部にニキビが発生することがよくあります。多くの場合は自然に治り、発毛が終了する6か月以降になると、ほぼ改善されます。ただし、たくさんできてご心配な場合は、一度、診察にいらしてください。抗生物質を内服していただくことにより解消できます。また、ニキビができた部分だけ発毛しないということもありませんのでご安心下さい。
シャンプーはいつからできるのですか?
手術の翌日はお湯で流す程度なら問題ありません。シャンプーは術後48時間経過すればでき、その後は毎日可能です。ただし、術後1ヶ月は低刺激のシャンプーを薄めて使用していただくなど様々な注意点がございます。詳しい洗髪方法はカウンセリングなどでご説明いたします。
手術後、飲酒や喫煙はできますか?
手術後2〜3日間は、お酒やタバコを控えて下さい。
手術後は、頭に包帯を巻くのですか?
単一植毛システムによる植毛手術の場合、包帯は、手術の当日、病院内にいる間だけは止血のために原則としてつけてもらいますが、帰宅する際には外しています。後頭部の傷は、髪がかかって隠れてしまいますから、まったく目立ちません。そもそも頭は雑菌の多い場所なので抵抗力がありますから、傷口に化膿止めの薬を1日2〜3回つけていれば、包帯を巻く必要はありません。
後遺症などのトラブルはありませんか?
人工毛とは違いご自分の髪の組織を移植しますので、拒否反応を起こす心配はありません。人工毛による植毛手術後の頭皮状態、つまり、異物反応で炎症を起こしたり、化膿したり、皮膚が硬くなったりしてクレーターのようになることはありません。
傷は目立ちますか?
毛髪を採取する後頭部の傷の大きさは植毛本数によって異なりますが、一本の線になります。その傷も徐々目立たなくなります。植毛した部分は、手術後多少の赤みやかさぶたが目立ちます。個人差はありますが傷は1〜2週間でほとんど分からなくなります。
染め毛、パーマもできますか?また床屋の心配はどうですか?
毛根ごと移植して自毛を再生させるので脱毛以前と全く同じように毛を染めたり、パーマをかけたりできます。勿論、街の床屋での散髪もできます。(但し、手術から1カ月経過後)
植毛したことが他人にバレない?
カツラなどと違い突然生えてくるのではなく、植毛しても一度抜け休止期に入ってから伸びてきますので、周囲から変化に気付かれにくいでしょう。

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