症例紹介

この方は７９歳の患者様です。お仕事もまだまだ現役でされているとのことで植毛をご希望されました。 この方はドナー（毛をとるところ）に１平方ｃｍあたり約５０〜６０本の密度しかありませんでしたが、ご高齢のため、からだへの負担を考え毛を取る部分のデザインを、２０平方ｃｍにとどめました。この方の場合髪の毛が白髪であったために黒い毛の方よりも皮膚の色とのコントラストがつきにくかったことや、デザインを工夫することによって仕上がりは年齢に相応しいとても自然な感じになりました。植毛手術ではお一人お一人の毛の性質を考え、年齢に合わせたデザインを工夫したりすることによって少ない本数でも良い結果が得られることや、植毛手術の目的が脱毛している部分と後頭部や側頭部の毛量のバランスを整えることが目的であることを改めて確認することができた患者様でした。

眉毛の植毛というと女性の方が多いと思っていらっしゃる方も多いようですが、実際には男性の患者様も数多くいらっしゃいます。生まれながら薄い方や年齢とともに薄くなってきた、またケガなどによる傷跡とその理由はいろいろです。男性は女性と違い化粧などでカバーすると不自然な感じがしてしまうので植毛をお考えになるようです。それに加え日本人は西洋人と比べ顔が平面的なので眉毛はお顔の印象を決める重要な部分なのです。PNH植毛は繊細なテクニックですので眉毛のように毛の流れが複雑な部分でも自然な仕上がりにすることが可能です。

この方は、フェイスリフトを受けた患者様です。フェイスリフトの手術は、皮膚を引き上げてお顔のたるみを取る手術ですが、皮膚を引き上げるため髪の毛の中に傷跡が出来てしまったり、もみ上げがなくなってしまったり、生え際が後退してしまったりすることがあります。その結果、お顔が大きく見えてしまったり、フェイスリフトの結果が十分に出ない場合があります。このような場合生え際や、もみ上げ部分に植毛をすることによってフェイスリフトの効果を高めより若返った印象をつくり、また小顔にする効果があります。日本人のように丸顔の方には特に有効な方法です。ただし非常にデリケートな部分ですのでデザインや手術方法などに繊細な技術や経験が必要とされます

アンダーヘアーの植毛は海外（ことに西洋）ではあまり行われてないようですが、日本では４０年以上前から行われている手術です。以前はご結婚前の比較的若い方が多かったようですが最近ではスポーツクラブ、スパや温泉ブームの影響で４０代以降の患者様も増えています。７０代の方や時には８０代の方の治療もめずらしいことではありません。もともと毛の量が少なかった方や閉経後、毛の量が少なくなってしまった方などその理由はさまざまですが、当院の手術はからだに負担の少ない方法になりますのでご年配の方でも安心して受けていただくことが可能です。